不正咬合の種類
受け口
下の顎が上顎よりも前に出ている状態で、「下顎前突(かがくぜんとつ)」もしくは「反対咬合(はんたいこうごう)」と言うこともあります。歯並びというよりも、顎の成長を上手くコントロールしてあげることが重要で、例えば舌の癖を治すマウスピースを使用して治療を進めていきます。
出っ歯
上の歯が前に飛び出しているような状態です。口が閉じにくく乾燥しやすいため、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、奥歯に負担がかかるため下の顎の成長が阻害される可能性もあります。別名「上顎前突(じょうがくぜんとつ)」と言います。
噛み合わせた時に隙間ができる
奥歯を噛み合わせた時に前歯に隙間が(学校保健法の基準では6mm以上)できる状態のことを「開咬(かいこう)」と言います。食べたり話したりする時に支障が出るため、きちんと治しておくことが必要です。
噛み合わせが深すぎる
奥歯を噛み合わせた時に、上の前歯が下の歯を覆って見えなくなる状態を「過蓋咬合(かがいこうごう)」と言います。前歯が大きく見えるだけでなく、歯茎を傷つけてしまうことや顎関節症を引き起こすことがあります。
歯がでこぼこに生えている
顎が小さくスペースが足りないと、歯がでこぼこになってしまいます。学校保健法では歯が4分の1以上重なり合っていると「叢生(そうせい)」と言い、歯によっては一般的に八重歯と呼ぶこともあります。
すきっ歯
歯が小さい時やスペースが広い時、そして歯の本数が足りていない時は、歯と歯の隙間が広がり過ぎてしまいます。これを「空隙歯列(くうげきしれつ)」と言い、特に前歯がすきっ歯になっていることを「正中離開(せいちゅうりかい)」と呼んでいます。